azamiの趣味 離島生活

きしべのあざみ この頃の趣味

夏の星座⑥ヘルクレス りゅう座

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ヘルクレス座

え! ヘラクレスじゃないの? そう、ギリシャの英雄ヘラクレスにちなんだ名前ですが、日本での正式名称はヘルクレスです。

 

トレミーの48星座に含まれています。

3等星以下の暗い星で構成されているので、全天で5番目に大きな星座の全貌は捉えにくいです。

 

見つけかたは、こと座のベガの隣からスタートするか、かんむり座を目標に探して下さい。

 

りゅう座

ヘルクレスの北側、こぐま座を囲むような形にりゅう座が位置します。しぶんぎ流星群とりゅう座流星群輻射点が流星座のなかにありますから、暗い空でも見上げる機会は結構あります。りゅう座流星群と聞いて、ピントこない人も多いかも知れません。ジャコビニ流星群ですね。それなら、わかります。ジャコビにジンナー彗星の回帰は6年ないし13年、極大日には降るような流星群が見られると、大きな話題になることもありますが、近年は1時間に2.3個程度です。また日本では、明け方の見えるギリギリの下側で、地平線に隠れてしまいますから、条件が悪いです。今では電波観測に頼るしかありません。

1998年の極大日には1時間に50個以上が流れて、天文ファンを歓喜させました。

 

ヘラクレス座とりゅう座の星団】

美しい球状星団M13があります。ヘラクレス座の胴体四角形のライン上で見つかります。

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りゅう座には沢山の星雲がありますが、メシエ天体はありません。88の星座を覚えたらNGC天体も探したり、調べたりしたくなるはずです。

 

ヘラクレス座とりゅう座の神話】

ゼウスと人間アルクメーネの間に生まれた半獣半人、神の力を受け継ぎました。ヘラクレスには12の功績として残された物語があります。

12の神々との功績を残したヘラクレスは不老不死の身体を持つにもかかわらずある出来事により発狂してしまいます。大神ゼウスはヘラクレスオリンポス山に連れ帰り、天に昇らせました。

 

りゅう座のりゅうは、スペリデウスの庭の黄金のりんごを護るりゅうです。

 

見えにくい星空ですが、しばらく見上げていると、沢山の星が暗い夜空に輝き始めます。


 

 

 

 

 

 

 

 

夏の星座⑤てんびん座とへびつかい座へび座

目立たない星座ですが、横道十二星と、プレストマイオスに含まれています。位置はおとめ座とさそり座の間にあります。古代ギリシャ時代にはさそり座の爪の部分とされていましたが、しっかり区分する段階で、独立した星座になったようです。それより古い時代にはてんびん座だったとされています。

特徴があるのはα星のズベンエルゲネビで、二重星です。私の視力では無理ですが、目が良い人なら見分けられるそうです。

 

二重星は、肉眼で見ると色の違いや、明るさの違いがはっきり判るようで、私としては、羨ましい限りです。はくちょう座アルビレオでよく試して見ますが、たまきそれらしく見える程度ですから。

へびつかい座

南の空の、さそり座の北に大きな五角形があります。へび使いが持ってるへび座を含めると、全天で2番目に大きい星座になります。

紀元前3200年頃のバビロニア時代にはすでに確認された星座です。

五角形から横に伸びる星の並びがへび座になります。だから、同時に覚えてしまいます。見つけにくい星座ですが、一度姿をとらえると、すぐに見つけられるようになります。

球状星団M19が有名ですが、へび使い座には7つもの球状星団があります。

それらの球状星団の美しさを比べて、自分はM13が好きとか、好みを話し合ったりするのも楽しみのひとつです。先程のM19は少し歪んだ形が見分けられるかどうかが話題になります。

 

へび座・へび使い座・てんびん座の神話】

 

へび使いの正体は医神アスクレピオスです。ターバンを巻いたへび使いのおじさんではなく、ギリシャ時代1番のお医者さんです。

メデューサの血の力をかり、死者を蘇らせたことが、大神ゼウスの『世の秩序を乱す』という怒りに触れて、落雷にあい、死亡しますが、医師としての偉業を讃えられ天に昇ります。へび座は彼が手に持つへびで、へびは脱皮を繰り返すことから、医学の象徴とされています。また一方では、アスクレピオスが治療にへびの血を用いていたからとも語られています。

てんびん座は女神アストリアが持つてんびんです。死者の魂を測るてんびんで、生前の善悪を計ります。

女神アストリアは、おとめ座とされています。

 

星座を覚えるとき、神話と同時に覚えてしまうと、頭に入りやすいですね。古代バビロニアギリシャ時代では、きっとこうして伝わってきたのでしょうね。紀元前3200年って、想像したくても出来ない遠い昔の時代です。

夏の星座④さそり座

横道12星のひとつさそり座は、s字形をしている星座です。1等星アンタレスが赤く輝いていますから、方向が分かればすぐに見つかります。

 

神話ではオリオンの足を刺してオリオンはその猛毒にやられて死んでしまいます。オリオン座が沈むと、さそり座が天に姿を見せます。オリオンはさそりから逃げているのです。

 

アンタレスから見て右上かさそりの頭です下方向に釣り針の形に星が並びます。さそりの胴体です。

横道に並ぶので、もうひとつの赤い星と並んでいるように見える時がありますが、それは我らが惑星火星です。火星も赤い星ですが、惑星は瞬かないのですぐに区別がつきますよ。

 

さそり座の尻尾の部分にM6とM7の散開星団が見えます。肉眼で確認できるでしょうか、空が暗ければ可能です。またアンタレスの西にはM4の白色矮星を含む球状星団があります。双眼鏡なら見ることができます。距離が7.200光年と球状星団としては近いです。

 

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15ある星のうち9は銀河系外の恒星です。

 

アンタレスまでの距離は600光年でサイズは直径が太陽の250倍と大きな恒星です。

そうは言っても、想像がつきません。天文学的な数字って言葉を改めて理解します。

やはり、宇宙を見上げると、私は虚無感を抱いてしまいます。

夏の星座③南のかんむり座といるか座

うしかい座ヘラクレス座に挟まれるように、カーブを描いて並ぶのがかむんり座です。1番明るい星が2等星のアルフッカです。プレストマイオスの48星座に含まれています。

紀元前3000年頃にはすでに確認されています。

ただ、きれいに形を整えて並んでいるので、案外簡単に見つけられます。

 

いて座の南側に南のかんむりがあります。みなみのかんむり座はいて座の南側かなり地平線ぎりぎりです。かんむり座は春の星座、南のかんむり座が夏の星座になります。 

 

いるか座は初めて見つけると、可愛さに感動します。3等星から5つの星で構成されている形が整った美し星座です。小さなひし形が愛らしい。

このいるかはポセイドンの使いで、逃げたポセイドンの妻の行方を知らせたので、天に昇ったとされています。

 

メシエの星雲、星団はありませんが、NGC星雲、星団は案外多く散りばめられています。

ちょっとマニアックな人たちは、望遠鏡をよく向けると思います。

 

【星座の世界は永遠には続かない】

たとえばかんむり座の美しい星のならびは、永遠に冠の形をしているわけじゃないのです。それぞれの星は遠く離れた位置にあり、違う方向に動いていますから、やがては散り散りになります。

 

数百年単位ではなく、数万年かも知れませんが、巨大コンピュータで計算したデータが見られる日はそんなに遠い将来ではないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏の星座②いて座

いて座は銀河の中心あたりに位置し、横道十二星のひとつであり、トレミーの48星座に含まれています。

南斗六星が目を引くので、目が慣れると見つけやすいです。南の空にはさそり座のアンタレスが赤く美しく輝いています。東側にいて座が位置しますから、アンタレスを頼りに見つけて下さい。

 

キャンプなどで夜空を見上げる機会があれば、いて座に目を凝らして下さい。ここには肉眼でも確認しできるM8の干潟星雲があります。南斗六星の先に見えます。また赤く輝くM20は有名な三烈星雲、天体写真では暗黒星雲とのコントラストが美しく、魅力的な星雲です。

 

いて座の引く弓の先はさそり座の心臓アンタレスを狙っています。ドラマチックな星座の姿は何時間ても眺めていられます。

 

普段は南斗六星以外は見つけにくい星座ですが、視野が開けた場所ならいて座の全体をたどってみて下さいね。

 

【いて座の神話】

 

ケンタウルス族のケイロンがモデルて半人半馬の姿

をしています。父は時の神クロノスで、医術や音楽などにたけていました。アルテミスから弓を習い、ヘラクレスには弓の手解きをしたと言われています。ケイロンはヘラクレスの矢に当たり倒れますが、他の神々の意向で天に昇りました。

 

西洋ではミルクポットの形を描き、ミルクデッパーと呼ばれているようですが、私にはやはりいて座の方が馴染みがあります。夏のうちに、しっかり楽しんでおきたいものです。

 

 

 

 

明けましておめでとうございます。

ことしもよろしくお願い致します。

一日で大量のおせちを消化してしまった我が家の胃袋は、朝から仕事に出かけました。

 

つまり、我が家はすでに日常に戻りました。

はてなブログの友人山姥さんが、私の本の書評を書いて下さいました。

ありがとうございます。

https://www.yamauba.work/entry/2021/01/01/235540

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