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きしべのあざみ この頃の趣味

東京都の自粛要請と50万の支援金について

東京都が自粛要請をした企業のみに、協力金を支払うと発表がありました。

中小零細企業にとっては小池都知事の発表は力強い限りだと思いましたがよくよく考えみると、中途半端で、これでは感染拡大は防ぎようもありません。

 

そこで、都の窓口に電話しました。

うちはちょっと特殊な仕事ですが、個人の契約宅に依頼があれば出向いて作業をする仕事です。これは個人宅での作業で、当然ウイルスの感染の危険も有りますし、菌をばらまく可能性もあります。

 

当然、怖いので自粛要請とともに仕事を休止しました。東京都に細かく、仕事の性質を説明し、今後も都に協力できる仕事内容も説明しました。

 

しかし、一覧にない職種はすべて除外で、検討の余地もないお役所仕事。家業とはいえ、今回ばかりは命に係ることなので、毎日仕事に行く夫と大衝突をする羽目になりました。

 

「休業しても協力金が貰えるから、お店は閉めた方がいい」

「都が開けていいって言ってるから、大丈夫だ」

大丈夫どころではない、さまざまな職種を知らないだけだ。

 

人としてやってはいけない行為。目に見えないウイルスの恐怖。私は30分かけて説明しましたが、十分理解しましたが、『そういった職種は含まれていません』と柔らかく断るばかり、話しているうちにAIではないかと疑ぐりはじめました。

 

「あなたはだれ?」

「はい、対策本部の小林と申します」

「あなたの休業要請は出していない職種でございます」の言葉はあなたの判断なの?」

「私は小林です。都の緊急対策本部の小林です」

こわーい。一瞬たりともマニュアルにないものは考えてはいけないと教えてこまれているのか?

 

私は40年来の趣味で小説を書いていますが、これは現実なんだ。

どこかの教授が試算した放置したら40万人の死者が出る? 感染者だったかな。

 

役所に危機感がなさ過ぎて、あくまでも応対は丁寧だが、なんの温度も感じない。

 

こうしてある日をさかいに、人とAIが入れ替っているとしたら、いや、まさにエセ作家の頭の中は混乱して行く。感染症で誰かがこの世を去ると、きちんとした身なりの葬儀屋がやってきて、まったく正確に平等に、遺体を袋に詰めて火葬場に運ぶ。

そこから彼は空気に溶けるように人としての活動を始める。人工は減らない。社会活動は止まらない。

 

気がつけば私の周囲は、優しい人ばかり、丁寧で、失敗しない。たとえ間違えていても、間違いの基準はインプットされていないため、相手が納得するか、諦めるまで、同じフレーズを繰り返すばかり。

 

あれ? すでにそんな世界にいるのかも知れない。

恐ろしい妄想とともに、東京都の緊急対策本部への電話を置きました。