おおいぬ座 シリウスは全天に21個ある1等星の中で、1番明るく輝く星です。その明るさは、マイナス1.5等星。太陽の40倍の明るさです。冬の大三角のひとつで、オリオンのベテルギウスとシリウス、こいぬ座のプロキオンを結んで冬の大三角と呼びます。
シリウスとプロキオンはすぐに見つかりますが、星座の形すべてを見つけるのはやや難易度が高いかも知れません。シリウスは6番目に太陽から近い恒星で、伴星が2つ有ります。距離は8.6光年。残念ながら肉眼では見えないんですよ。シリウスAとシリウスBですが、シリウスBは白色矮星で、2番目に発見されました。星としての終わりが近いのです。
宇宙に思いを馳せるのは、ある程度の知識があってこそ、ひとつ、ひとつの星座を知ることにより、星雲や星団の位置を知り、だんだんと広大な宇宙の地図が広がるのです。
昨日はベテルギウス、今日はシリウスを見つけられるようになりました。ついでに、おお犬座にはM41(メシエ41)という明るい星団があります。
ちなみにメシエはフランスの天文学者の名前です。
肉眼でも見える星団です。郊外に出かけたら是非探してください。シリウスの南を双眼鏡で観ると、低い倍率でも、20個ほど見えるはずです。感動しますよ。
ギリシャ神話だと、おお犬座とこ犬座は、いつもオリオンが連れていた二匹の猟犬だとされていますが、そこは神話、その他にも幾つか話しはあります。神話ですから。
オリオン座を中心に神話を辿ると、星座の世界はぐんと広がり、とても胸が躍る世界が天空で繰り広げられています。
冬の澄んだ夜空は、目が慣れてくると、東京でも天の川は元より、こうして、星雲や星団も観ることができます。星の世界に興味を持てば、楽しさが増すこと間違えなしです。