うしかい座とヘラクレス座に挟まれるように、カーブを描いて並ぶのがかむんり座です。1番明るい星が2等星のアルフッカです。プレストマイオスの48星座に含まれています。
紀元前3000年頃にはすでに確認されています。
ただ、きれいに形を整えて並んでいるので、案外簡単に見つけられます。
いて座の南側に南のかんむりがあります。みなみのかんむり座はいて座の南側かなり地平線ぎりぎりです。かんむり座は春の星座、南のかんむり座が夏の星座になります。
いるか座は初めて見つけると、可愛さに感動します。3等星から5つの星で構成されている形が整った美し星座です。小さなひし形が愛らしい。
このいるかはポセイドンの使いで、逃げたポセイドンの妻の行方を知らせたので、天に昇ったとされています。
メシエの星雲、星団はありませんが、NGC星雲、星団は案外多く散りばめられています。
ちょっとマニアックな人たちは、望遠鏡をよく向けると思います。
【星座の世界は永遠には続かない】
たとえばかんむり座の美しい星のならびは、永遠に冠の形をしているわけじゃないのです。それぞれの星は遠く離れた位置にあり、違う方向に動いていますから、やがては散り散りになります。
数百年単位ではなく、数万年かも知れませんが、巨大コンピュータで計算したデータが見られる日はそんなに遠い将来ではないでしょう。