azamiの趣味 離島生活

きしべのあざみ この頃の趣味

山岳信仰 大山

暑〜い。なんてことだ、日本中が暑い。皆さん頭を守りましょう。クーラー苦手でも、さすがに、回しっぱなしです。

あざみ短編集より

 

大山信仰

 

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大山(だいせん)は鳥取県に位置します。標高1.792mの成層火山です。

中国地方、鳥取県の最高峰。別名角盤山。または伯耆大山と呼ばれています。


古来から大山信仰が強く、最古の記述は『出雲国風土記』にある『国引き神話』です。三瓶山と同様に、縄を掛けて島根半島を引き寄せたと、記載されています。八束水臣津野命(やつかみずおみづぬのみこと)が国引きのため、引っ張った綱が今の弓ヶ浜半島や出雲の長浜で、その綱をつなぎとめた杭が、三瓶山(さんべさん)とココ大山だと伝えられています。奈良時代の養老年間に、山岳信仰の山として、開山されたとあります。


山頂に地蔵菩薩が現れ、万物を救う地蔵菩薩の信仰が始まりました。平安時代には、牛馬の加護を願う人たちがら集まり、江戸時代に入ると大山山寺庇護のもと、全国唯一の「大山牛馬市」が開かれました。明治には入り、日本最大の牛馬市が開かれました。


鎌倉時代から室町時代にかけての大山寺は3000人の僧兵を抱えたとされています。

この地域には、人々が日々「大山さんのおかげ」と感謝の念を捧げながら大山を仰ぎ見る暮らしが続いています。2018年には、開山1300年を迎えました。現在は4つの参拝堂と10の支院を残すのみとなっています。


【大山寺大神神社奥宮】

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鳥取県西伯郡大山町大山


平安末期、室町時代に天台宗の山岳仏教の修験道場として、勢いがあり、現在も本堂を中心に、宝物館霊宝閣、阿弥陀堂などが現存しています。阿弥陀堂では、本格的な座禅、古道散策を合わせた体験もしています。奥宮社殿は全国最大級の壮大な権現造りで、もともとは、僧が修行のために大山に登り、その道場として簡単な遥拝所を設けるようになったのが始まり。明治初頭の神仏分離令により、大智明大権現の社殿を大山寺から分離し、現在の大神山神社奥宮に至ります。自然石を敷きつめた700mの参道、権現造りの社殿、幣殿の白檀の漆塗りの荘麗さ。境内には3つの“日本一”が存在します。


【大山牛馬市】

大山道と呼ばれるルートがあります。中世以来、大山を西国諸国に広くおよぶ大山信仰圏と牛馬流通圏の中心に位置づけ、その往来を支えたのが大山寺から放射状にのびる「大山道」です。坊領道、尾高道、溝口道、丸山道、横手道、川床道です。春祭りと牛馬市の日の前後は、国境の番所での通行人改めも特別なはからいがされたほど、多くの人々が往来しました。大山道沿いの村々には博労宿や参詣者の宿も相次いででき、大いに繁盛しました。

 

 

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