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山岳宗教 山梨県七面山と短編集

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七面 山は山梨県南巨摩郡身延町にある日蓮宗 の総本山身延山久遠寺の奥の院にあたる信仰の山 です。

七面山の標高は1,989m。三角点は1,982.4m。日本二百名山の一つに選定されています。 東側は身延山、富士川を隔てて天子山地と対峙し、西側には笊ヶ岳、青薙山など、赤石山脈南部、白峰南嶺の山々が連なっています。

 

法華経信徒を守護する「七面大明神」を祀る山であり、修行の山として知られています。
毎年多くの方が登詣し、現代においてもここは徒歩でしか辿り着くことの出来ない聖地です。

 

身延山地に扇状に佇む七面山は、日蓮宗の総本山として知られる身延山の裏鬼門に位置しており、日蓮聖人とのいわれが伝説として残っています。


昔、日蓮聖人が説法をしていると、聴衆の中に麗しい女性がおりました。他の信者の方々がその女性が誰かと思っていると、日蓮聖人が本当の姿を皆に見せてあげるよう伝えました。その女性は「私は七面大明神。身延の山を守り、『南無妙法蓮華経』と唱える者たちを守護します」と言い残し、龍の姿となって七面山の方へと飛んで行きました。

 

それから700年もの間、七面山は七面大明神を祀る山として法華経に帰依する多くの信徒が登詣する聖地として守られてきています。

 

昔は、女人や畜生は成仏できないとされていた諸経の教えの中で、法華経は「皆成仏」を説いており、「南無妙法蓮華経を唱え法華経に帰依すれば誰でも成仏できる」と説いています。

 

熱心な法華経の信徒であったお萬の方はこの七面山への登詣を強く望み、「女性が山に入ると山が汚れる」と言われていた当時、白糸の滝で7日間の滝行をして身を清めた後、衆僧の阻止をふりきり、初めて女性として七面山に登ったと伝えられています。

 

それ以来、七面大明神の威光や霊験がますます広く響くようになったので登詣者が増加したという歴史があります。

【霊山とパワースポット】

霊山とは、神仏などをまつってある神聖な山を示します。古くから山自体を神聖視し、崇拝の対象とする山岳信仰が根強い日本ではこの『霊山』が数多く存在しています。その中でも、山岳信仰の頂点に立つ富士山・白山・立山の3つは「日本三霊山」と呼ばれているんです。

 

霊山は女性が立ち入ることのできない女人禁制でした。その一方で、15世紀頃からは立山信仰の中に女人救済の思想が広まり、立山信仰の中核を担うようになるほどまでに成長しました。女人禁制によって登拝できない女性のために、「布橋灌頂会」といった儀式も行われるようになっていきました。白装束の女性が白い布の敷かれた橋を渡って極楽往生を願う、この布橋灌頂会は、明治の廃仏毀釈で一度は廃れたものの、1996年に130年ぶりに復活を遂げて現代に息づいています。

 

日本三霊山とは別に「日本三大霊山」という名数も存在しています。日本三霊山同様に、富士山・白山・立山を挙げて三大霊山とする見方の他、立山の代わりに、近年も噴火して活動を続ける火山「御嶽山」を加えて「富士山・白山・御嶽山」を三大霊山とする説もあります。


【パワースポット】

 

超自然的なエネルギーが満ち溢れているとされる場所全般を指して呼ぶ造語です。実際のエネルギーの有無というより、その場を訪れた人がエネルギーを感じるという「主観性」を以って呼ばれる事が多いようです。とは言っても、その地をおとづれると、大地にみなぎる力を実際に体感したり、静電気のような、ざわざわするようなことを体感することもあります。

パワーを吸収したあとにどのような御利益を賜ったかは、最近では口コミに多く書かれています。

超常現象的な扱い方ですね。

 

 

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