歳とともに、直接肌に触る時には、綿を着ます。今は冷えるので、インナーとして綿のTシャツを中に着ます。綿は吸水性にすぐれ、通気性が良く、肌がカサカサしている年配の方にも良い素材です。
綿は織り方によって、かたく仕上げたり、柔らかく仕上げたりできます。
ハンドメイドでも、綿素材は欠かせません。耐熱性にも優れています。良く目にする綿生地をちょっと解説。
良く使う綿の種類
ブロード
40番手〜60番手の細い糸で構成されていて、密度が高い。光沢が出て、しなやかな生地。
ブロードはアメリカ名で、ヨーロッパ名ではポプリンと呼ばれています。ワイシャツやブラウスに使われています。我が家ではシーツや、枕カバーにブロードの生地があります。
シーチング
平織の生地ですが、20番手の太い糸を使っています。密度も低いため通気性が高く、ブロード生地と反対の性質を持っています。
またシーチング生地は比較的安く手に入るため、手芸初心者やコストを抑えたい人向けです。縫い物の練習用に使った記憶があります。
ちょっと厚手の平織生地です。
オックスフォード
タテ糸とヨコ糸を2本ずつ使って織られた平織生地です。主に10番〜40番糸を使った厚みのある生地で、、ブロードやシーチングよりも厚みがあるのが特徴。通気性が良いだけでなく、シワになりにくく肌触りも良い。クッションカバーや、エコバッグもオックスフォードの生地が使われています。
キャンバス生地(帆布)
オックス生地と製法が近いですが、複数の糸を撚り合わせて作ったものはキャンバス生地となります。
厚いものから薄いもの、固いものから柔らかいものまで幅広く、それに合わせて用途もシャツ、カバンやシューズ、体操マットまで。
最大の特徴は耐久性が高いことなので、耐久性が求められるアイテムに特に向いています。帆布生地ともいい、丈夫な生地です。
キルティング(別名:キルト)生地
1枚の生地と生地を合わせて中に綿を入れ、縫い付けた生地のことを指します。
幼稚園児の通園バッグによく使われている生地、と考えるとイメージしやすいでしょうか。
使用する生地も平織のブロード・シーチング・オックスなど様々で、キルティングすることで耐久性がアップし、保温効果もあります。キルティング、コタツ掛けや、子供たちのバッグでもよく見かけますね。
ツイル
綾織で生地です。
タテ糸とヨコ糸を交互ではなく、1つや2つ飛ばしながら交差させている織り方。
代表的なツイル生地はデニム。デニムと言うと固いイメージですが、意外にも柔らかいのが特徴です。斜めに畝があるのが特徴です。
カツラギ生地
帆布のように太い糸を使って綾織したものがカツラギ生地(漢字で「葛城」)となります。
こちらも綾織なのでデニムと同じような風合いで、違いは糸の太さと染色くらいのものです。
厚手生地で斜めに畝があります。
サテン
朱子織生地です。タテ糸とヨコ糸を数回飛ばし飛ばしで織った生地です。飛ばして織ることで表面がツルッとした見た目になります。ツルツルした表面が光を反射することで、サテン生地特有の光沢感が出るのです。高級感がありますが耐久性が弱くなるため、扱い方には注意が必要になります。よく引っ掛けたり、擦れたりしてしまいます。我が家のサテンは? あーパジャマに使われています。シルクと間違えてしまいそうな光沢がありますが、綿だけでなく、シルクサテンや、ポリエステルサテンなんかもあります。私のパジャマはポリエステルサテンの安い生地です。普段愛用しているのはサッカー生地です。
タフタ
タフタ生地もサテンによく似ている生地。
サテンよりもシワがつきにくく、厚みがあります。光沢感もサテンよりも控えめなので、日常よく使われている生地です。ドレープがきれいにでます。シルクタフタが一般的でしたが
、最近はいろいろな素材が使われています。畝が横に走ります。ちょっとした外出にタフタのブラウスとか、便利です。
これくらい知っておくと、ハンドメイドの使用生地の説明を読めば、想像がつきます。ネットで生地を買う時にも、送られてきた生地が、厚手だったり、ゴワゴワしてたり、欲しい生地と違っているなんて間違いも少なくなります。
ちょっと基礎知識を披露しました。昔は化繊生地と、天然素材の生地ははっきり区別がつきましたが、最近はまったくわからないものも良く見ます。二、三本の繊維を燃やしてみたりして、見極めることもあります。理科の授業でやりましたよね。覚えてますか?