azamiの趣味 離島生活

きしべのあざみ この頃の趣味

通院日です そうゆーおとなにわたしはなりたい

今日は某大学病院に来ています。医師の都合で午前中の早い時間しか予約できませんが、診察時間になっても、まだ最初の診察が開始されません。

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ひどい時には、予約でも2時間待つこともあります。この医師、実に一方的で、こちらの症状を伝えるタイミングがありません。初めは難聴を疑りました。診察中に口を挟むと「黙って、今診察中でしょ!」

午後の診察を希望すると「私は朝しか対応できません」となる。難聴ではなくて、偉いんですね。なるほど。お医者様に当たってしまった。すでに半年になります。

 

20分遅れて診察がスタートしました。私の順番は、多分1時間後です。

 

町のかかりつけの女医さんは、とても素晴らしいお医者さんで、沢山の会話をします。会話の途中で、自分でも思いもよらない症状を見つけてくれます。「まだお薬ありますか? あれ? この間の薬は飲みにくいかしら?」

「ん?」

「あれを飲んでいると、二、三日後からじわじわ効くのよ。飲んでない? 飲み忘れちゃう?」

とか、飲み忘れまで指摘します。必要な検査は忘れた頃に「そろそろあの検査しましょうか?」と、黙っていても検査日を入れてくれます。「肝機能の検査をしておきましょうね。薬たくさん飲んでいるからね」

とても信頼できる医師です。

 

診察が終わっても、黙って5分ほどカルテを見ています。いつもそうなんです。

この時間はフリータイムとして設けてあるそうです。大事な情報を知らせてもらえる時間なのだとか。私も伝え忘れことはないか、ゆっくり考えます。

 

小さな町医者なのに、沢山の患者さんで溢れています。残念なことに予約制ではないので、せいぜい午前か午後かの検討はつきます。でも、先生は焦ったりしません。バタバタとご自身の動きは早いのですが、表情は柔かです。昔、子供の頃にはこんな医師に何回かお目にかかっています。

そういうおとなにわたしはなりたい。でも最近はねぇー。

 

大学病院はたしかに大きな病院ですが「医は人術也」を忘れ去ってしまったかのようです。

診察のスタートが遅かったからでしょうか? 皆さん5分ほどで出て来ます。月に一度の診察なのに、超スピーディーで開始して、20分足らずで、6人の診察をしました。あと二人待てば、私の時間。ヒェー、開始が遅れた分を8人で取り返しました。第3コーナから大まくり。

 

医師は沢山いますけど、三人変わった今回の担当医師は、声も大きい。私は口が立つ方じゃないので、威圧的な態度は極端に苦手なタイプです。あと半年です。先生、よろしくお願い致します。とにかく大声で、決まった質問しかしない、流れ作業の医師。もう一度、新人研修でもした方がいいです。講演会などしている場合じゃない。

 

私もおばちゃんです。ひとたび深呼吸をすれば、突然立板に水のごとくしゃべれます。恐ろしく強い性格は、いつも裏側に隠していますが、十年に一回くらい、我慢を重ねているうちに、飛び出して来て、これまで慎重に築いた人間関係が崩壊します。

 

そう言えば、カミオカンデのノーベル賞を受賞した小柴先生は、毎朝のように同じバス停に並んで、同じ電車に乗ったご近所さんです。

 

仕事場での先生を知る由もありませんが、一緒に並ぶ他の客のお見送りに来ている犬にまで挨拶をしていました。わたしは先生に座って頂きたくて、なんとか、座席を確保したいと、真っ先に乗りました。座席を取り損ねると、年配の人は先生に気がついて、慌てて立ち上がりますが、若い方はまず気がつかないのか、無視します。椅子を蹴り上げたい気持ちになります。だから、椅子の確保は人知れず大事な日課でした。

 

席を譲ると、ほっとしたような笑顔を向けてくれます。自分が病気になって、立っているのがきつくなっても、なかなか席を空けてくださいとは言えません。シルバーシートでも、空いていなければ、座らないですよね。

 

いつもニコニコ笑っていた小柴先生も我が国の宝なのに、ご近所さんオーラしか纏っていませんでした。飾らない、威張らない、すべてを削ぎ落としたような老人ですが、確か研究資金の調達が神業だったとか。かなりしたたかな先生かも知れません。

そうゆーおとなにわたしはなりたい!

 

病院の帰り道、つらつら考えています。駅の前で出店を発見。

 

そうだ、朝から夫にムッときた。その腹いせに夜は弁当にするのだ。

 

深川めし弁当とルーローハン弁当。久々に、外のお弁当を買ってきました。私はルーローハンです。台湾駅弁。昼に食べます。夜はラーメンで済ませましょう。

 

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主人の好みは聞かなくても分かるので、歩みよる必要もなし。夜に出します。

 

朝からホットケーキを少し焦がしてしまった。焦ってひっくり返したら、断面に1ミリの半生焼けが見つかった。

「今日、いつもの粉と変えたから甘味が強かったかもしれない」

「早速言い訳かい、もう一度、レンジに入れてよ」

「1時間も早く起きたなら、コーヒーを淹れておくとかできないの? 自分でチンくらいできるでしょ」

黒焦げって訳じゃないし、生ってほどでもない。食べもせずに、嫌な顔をしています。やはり、甘やかし過ぎたのか、すっかり我儘な老人になってしまった。

 

「ちょっと苦い!」

苦いほど焦がしていないし!

「病院行くね」

相手にしていられない。

「あっ待って、車で送るから」

いや、昨夜、車で送るようにお願いしたら「明日は忙しいから」とあっさり断られた。

 

さすがだ、女房が気分を害したのをいち早く察知して、軌道修正してきた。

我が家は仲良し夫婦で通っている。

 

送ってくれたくらいじゃ騙されない。朝からホットケーキを焼き、コーヒーを淹れ、ゆで卵にスパムフライまで添えたのに。オーブントースターで焼き直し、黒焦げにした罪はそう簡単にには許せない。

 

そうゆうおとなにわたしはなりたい

と、はて? どんなおとなだったか。

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