青い空、色とりどりの澄んだ海。やっと五島らしい風景が目の前に広がります。
回覧板が回ってきました。
禁漁の報せがありました。

海藻類や、貝などは勝手に採ってはいけないらしい。牡蠣も。
でも、島をぐるりと巡ると、磯には腰をかがめて、あきらかになにか採取している人たちがいます。

多分近くの集落の人、夫はこの島の生まれだけど、しかし夫が知っているのは50年前のルールなのだ。
海藻はアオサのことらしい。
夫がたまに持ち帰ってくる。
「これは禁漁だよ」
「養殖しているからね。そこ以外は問題ない、一応集落の人とも話して許可を得ているから大丈夫だよ」

さあ、わからない。誰に許可を得ているのだろう。
アサリもたまに掘ってくる。牡蠣は牡蠣打ちと言うらしいが、小さな岩牡蠣でとても美味しいらしい。私は唯一牡蠣だけが苦手だ。
牡蠣打ちをしているのは、近所の主婦だけど。
島のルールはよそ者には理解出来なない。
漁師なら採っていい? 漁協に会費を払っていればいいのかなあ。
山梨県でも、ある日川で釣りをしていたら、行きなり入漁料を払えと、おじさんが追いかけてきた。毎日川で釣りをしていて、そんなお金は払ったことがない。
それからは川に見回りの監視員が来るようになり、子供たちは締め出されてしまった。
山の山菜取りも、土地の所有者の許可がいる。
誰が所有者か知るよしもない。
山にも川にも子供たちは入れなくなった。
誰もいない、人の声もしない。里山は存在しなくなった。
子供たちは知り尽くしていたのに。
きのこの群生地や、セリを採取できる場所、ヤマメがいるポイント。小さな頃から近所のガキ大将に教えてもらうのだ。
まさか、人口1800人、周囲がぐるりと海なのに、禁漁品目の多いこと。
確かに海藻も魚もとれなくなった。でもそれは、辺りの主婦がとりつくしたからだと言うのだろうか? ほとんど来ないけど、観光客が採ったからだと言うのだろうか?
こんなに魚がいなくなったのも、潮の流れが変わったせいじゃないのかなあ。知らないけどね、または道路工事の影響かも知れない。
誰が決めるのか、おかしな決まりが多すぎる。
裏の畑にイノシシが3頭もいるから、何とかしてほしいと、支所に連絡したら、自分で檻を買って仕掛けろとほざいた。

もちろん私は激怒してやった。
行政がそんな指示をする訳がないのだ。イノシシ対策は、離島の宿命。
隣りの島から猪は泳いで海を渡ってきた。
もはや、人口に迫る勢いで繁殖しているのではないか? なぜずさんな対策しかできないの?
いや不思議だ。予算も組まれているだろに。
知らないけどね。
分からないから疑問に思うのよ。
相の浦湾で釣をしているのは2、3人、いつも同じ顔ぶれ、釣れる魚もいつも同じ。メジナかアラカブだけ。イカが禁漁、イカは釣れないから、問題ないでしょ。えーだめなの?
だって魚は漁協に行ってもなかなか買えない。
予約してとれたら連絡してくれるとは、1年暮らして初めて知りましたよ。
毎日ネコにデカくなれと、言いながら餌を与える、イノシシをやっつけるのが、ムギちゃんの最大の使命なのだ。頑張れ!