もちろん私は弘法大師ではない。若かりし頃、ローンを組んで高価な家庭用ミシンを購入しました。さて、数度の引っ越しの後、あのミシンはどこに置いてきたのやら。
今回は、メルカリで手頃なミシンを購入しました。なんと、新品未使用で4000円? 安すぎます。そして、使ってみたら、動きますが、どうしても縫い目がからまって、縫えません。
弘法大師だって、これでは縫えない!
1日目はいろいろ試したがどうにもなりません。翌日、ドライバーやコインを駆使して分解してみました。
なんと、オカマの奥に、折れた2㎜ほどのミシン針が挟まっていました。ペンチとプライヤーで取り除き、針も新品と交換したら、嘘みたいに音も軽くなり快適に使えます。
きっと、購入後まもなく針を折ってしまったのですね。それで使用しないまま、保管していたんじゃないかな。
軽くて、使い勝手も良く、いいお買い物が出来ました。
私は22歳頃に、文化服装学院の夜間コースに通っていました。三人の兄たちは、変わり者で、ミシンはそれぞれ自分の服を作れるくらい上手。刺繍も、編み物もやってのける。私の家庭科の宿題は、夜のうちに誰かがやってしまうのです。おかげで20歳過ぎても雑巾も縫えない奴になりました。
せめて雑巾くらい作らないと、お嫁に行けない。一念発起して、洋裁学校に通いました。
スカートもブラウスも、好きな服が縫えるようになり、今度は編機をローンで購入。しかし、こちらは、手編みの面白さにはまり、なんとか、縄編みのセーター位は編めるようになりました。
しかし、あれから数十年、フルタイムの仕事に追われて、まったくミシンにも触らなくなり、手縫いでたまに小物を作る程度。病気退職して、暇になった途端に、ミシンさえあれば、なんでも作れるはずだと思い出しました。
今は、これが楽しい。
先日、朝からカフェエプロン、エプロンドレスを縫ってみました。
まだ結構覚えているもので、続いてベビー服に挑戦。
おパンツとワンピース。
離島に移住したら趣味の店できるかなあ。
今のうちに修行しないと。
やっぱり完成すると、楽しさ100倍。