azamiの趣味 離島生活

きしべのあざみ この頃の趣味

おはようございます 反論出来ないけど

眩しいくらいいい天気です。

最近、ちょっとね、ライターの仕事をやって来ました。

f:id:azamibrog:20240525105437j:imageこれは私の畑

 

そこで分かったことは、日本語が日本語でなくなる日が迫っていると感じたからです。

 

これ、北原白秋です。

雨が降る降る城ヶ島の磯に利久ネズミの雨が降る

 

情感豊かな美しい詩です。

AIに正しい文章に直してと、指示すると、こんな文章に成り果てました。

 

城ヶ島の磯には雨が降っており、その中で利久ネズミが雨に濡れている。

 

日本語は漢字が表意文字、ひらがなは表音文字です。

世界の大多数の国、言語は表音文字を使っています。英語も表音文字です。

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AIじゃなくても、表音文字だけの世界で、この詩の美しさをどう伝えたらいいのか。

翻訳アプリで英語に直し

Amegafuru Jōgashima no iso ni toshihisa nezumi no amegafuru

さらに高度な翻訳で日本語に直してみたら。

訳文
雨蛙 城ヶ島の磯に眠る雨蛙
アメガフル 城ヶ島の磯に眠る雨粒
アメガフル 城ヶ島の磯に眠る雨
アメガフル 城ヶ島の磯に眠り続ける雨

これって訳せないってことです。

笑っちゃいますね。

 

AIの文章は巧みで嘘だらけ、それは分かりますが嘘を見抜くには私の語学力が足りないのか。

今若者たちが学んだ文章は、AIよりになっています。

 

人間の情感を文章で表現することは、古いテクニックだと判断されます。

例えば、です、ます調で書く文章に、感情が入ることがありますよね。

 

私は腹が立ちました。うっかり水たまりにはまって、新しい靴が水浸しになったからです。
なにくそ! こんなことにはめげないぞ。
気を取り直して、歩き出しました。

 

これを修正されました。

 

腹が立つけれど、うっかり水たまりにはまってしまい、新しい靴が水浸しになったからです。なんてことだ!でも、めげずに前を向いて歩き出しました。

「え、えー、違いますよ」

「このように修正してください」

てなことで、ことごとく修正がはいります。

 

もはや、めんどくさい、反論するのは無駄なこと。あなたの文章は修正が多すぎます。と、太鼓判付き返信が来ます。反論出来なかった。

 

何かが変だ、文章は40年も書いてきたし、本も古典から、有名な作品は一通り読んできました。編集者や、校正者が指摘する箇所は、得に大事なところだったりします。

 

やはり文章を書くという作業も、コロナ以降様がわりしてしまいました。

 

驚いたのなんのって、そう言えば、WORLDニュースの翻訳も違和感があります。

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ネットのニュース原稿も、結論を先に伝えて、理由、具体例、結論になっています。

これは、起承転結に慣らされた私たちにとっては未知の文章です。

どう思います?

 

やっと気がついた時は、すでに遅し、日本語が無くなりつつあります。

 

まあ、いろいろ時代とともに変化してきて、私たち日本人も沢山の選択をして来ました。ときには過ちもありましたが、今の平和と自由は失いたくないですよね。

先人が残した文章が理解できない若者が蔓延するんだろうな。利久ネズミは動物だと判断されて、寂寞たる思いなんてのは伝えられなくなる。

願わくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃

これを若者に説明できますか?

私はもはや無理だと感じてしまいました。

 

日本から情緒が消えますね。むしろ外国人が情緒を理解しようとしているような。

 

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