朝から家が軋む音で目が覚めました。台風の時のような風が何日も吹き荒れるのです。自然の脅威には慣れることはない。
いや、もしかしたら、グランドに行けばゲートボールに励む老人たちがいるかも知れません。湾岸の道を歩いている人がちらほらいます。対岸までぐるりと見渡せるので、島の人たちには、誰が歩いているかわかるみたい。
私も、毎朝町に向かう人の見分けが出来るようになって来ました。車も色や車種で分かります。でも、とくに興味はないですが、強風の日に出歩く老人はゲートボールか、歩け歩けです。
七時頃にやっと明るくなって来ます。西は夜明けが遅いのです。
双子座の流星群の極大日は、確か12月14日、分厚い雲に覆われています。まあ、寒いですか、ら、今年はいいかな。晴れたら満天の星、東京では、1等星かせいぜい2等星までしか見えなかったのに、満天の星の迫力は凄い。
4等星までなら見えます。富士山頂で見た時以来の興奮です。
そうそう、町おこし協力隊で、子供たちに何か教えてほしいと言われたので、石に絵を描くとか、一緒に本を読むとか、フェルトで人形を作るとか。
それで、いいのでと、打診されました。
こちらから、リアクションしないと、立ち消えになりそうですが、放置します。
得意ジャンルを聞かれて、さて、私は何が出来るのか、考えてしまいました。
島の人たちは、なんでも自分たちでしなければならないので、それぞれのジャンルにプロレベルの人がいます。得意なジャンル? どこまでを得意と言っていいやら。
もう一度言われてからでいいかな。お菓子作りや、縫い物、少しなら大丈夫。お絵描きは得意ではないけど、鑑賞の仕方は伝えられるかも。都内の美術館が散歩コースだったし、中村橋にも美術館がありました。
子供の頃はよく兄貴たちに、美術館巡りに付き合わされた。それぞれの感性で能書をたれるので、幼いわたしはめちゃくちゃな感性の持ち主になり、常に普通とは? 一般的には? と、頭を整理して話さないと、とんだ見当違いをやらかす。
正解がないものを人に教えるのは無理なんだ。すると、本を読むのも、わたしにはすごくハードルが高い。
わたしはナニガデキルのか、考えているうちに全て否定してしまう。
「そう難しく考えないで」と言われたけど、うーむ、🤔私は一人前の年寄りになれたのだろうか?
頭の中はファンタジーだ、ファンタジアに居る。やばいかな、子供に夢を持ってもらいたいそうだ。
夢では生きられないことは承知してるし、教えることはできない。