いて座は銀河の中心あたりに位置し、横道十二星のひとつであり、トレミーの48星座に含まれています。
南斗六星が目を引くので、目が慣れると見つけやすいです。南の空にはさそり座のアンタレスが赤く美しく輝いています。東側にいて座が位置しますから、アンタレスを頼りに見つけて下さい。
キャンプなどで夜空を見上げる機会があれば、いて座に目を凝らして下さい。ここには肉眼でも確認しできるM8の干潟星雲があります。南斗六星の先に見えます。また赤く輝くM20は有名な三烈星雲、天体写真では暗黒星雲とのコントラストが美しく、魅力的な星雲です。
いて座の引く弓の先はさそり座の心臓アンタレスを狙っています。ドラマチックな星座の姿は何時間ても眺めていられます。
普段は南斗六星以外は見つけにくい星座ですが、視野が開けた場所ならいて座の全体をたどってみて下さいね。
【いて座の神話】
ケンタウルス族のケイロンがモデルて半人半馬の姿
をしています。父は時の神クロノスで、医術や音楽などにたけていました。アルテミスから弓を習い、ヘラクレスには弓の手解きをしたと言われています。ケイロンはヘラクレスの矢に当たり倒れますが、他の神々の意向で天に昇りました。
西洋ではミルクポットの形を描き、ミルクデッパーと呼ばれているようですが、私にはやはりいて座の方が馴染みがあります。夏のうちに、しっかり楽しんでおきたいものです。