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きしべのあざみ この頃の趣味

山岳信仰 阿闍羅山

 

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(あじゃらやま)

青森県大鰐町と平川市に位置します。

標高709.2mです。


阿闍羅山は古代から山岳信仰の対象になっていました。さらに中世には、山頂に大日堂、不動堂、観音堂が建てられ、これらを含め「阿闍羅千坊」といわれて信仰されていたと伝えられています。


平安時代後期に天台密教の修験者が入りました。


阿闍羅山はその麓を狐森・牡丹森・大高森・ツクシ森など、「モリ」の付く名前の山や丘に囲まれています。山ではなく森と呼ばれるのは、山岳信仰に関係します。


死者は村から離れた山に埋葬します。『霊が籠る』から、もりの山、もや山となったと伝えられています。


平安時代末期から浄土信仰が隆盛になり、この祖霊神の山の阿闍羅山が極楽浄土に往生をさせるという来世信仰の仏の山になりました。阿闍羅山は他界信仰の山であると同時に水神信仰の山でもあります。行者には湧水の清水が祀られており、頂上には小十和田という池も存在します。


阿闍羅の語源については(1)不動明王を梵(ぼん)語でアチャラということから(2)五輪塔をアバラということから(3)高僧の阿闍梨(あじゃり)がいる山だから-の仏教にちなんだ3説があります。


 阿闍羅山は、わが国競技スキーのメッカといわれています。

 

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