からりと晴れた秋日和……。もとい、ほぼ真夏、朝晩は26度まで下がりました。
柑橘類がたわわに実りまさたが、島の農業は、基本放置、水やりも毎日はしないし、まさか水やりが仕事だなんて思ってないような。
それでも、ガタピシしている野菜や果物がたくさん採れます。
山梨の農業は、これに比べたら過酷です。水やりは、毎日だし、草取りだって、畑に草なんてはやさない。
あー、嫌な記憶が……。高校生の時に、アルバイトに行きました。仕事は草とり。1日かけて、畑は綺麗さっぱり、褒めてもらえると思いきや、怒鳴られましたよ。
とうもろこしの芽をくるくるにすべて抜き去りました。雑草と見分けがつかなかったのです。
家に帰り、母に話すと、翌日から裏の畑に同行して、野菜のことをひと夏きっちり教えこまれました。バイトはクビです。
農家の娘がこんな体たらくでは、ご先祖様に申し訳が立たないと、凄い剣幕で、まあ確かに知らなかった。すでに農家じゃなかったし、畑は母の趣味程度だった。いや、ダメな娘だった。ナスは木になると思いこんでいたもの。
「ナスの大木」って言葉があるじゃない!
違います! バカね、うどの大木でしょうが、恥ずかしいからもう声に出さないで!
と、母を逆上させた。そんなに怒らないでよ。
私は野放し状態で、楽しく育ちました。
お陰で。干渉されたのはその時くらいしか思い当たりません。
いや、恥ずかしい、まさか野菜と果物の区別がつかなかったなんて、情けない。譲り受けた我が家の畑、柑橘系の木が4本並んでいる、すべて違う木なの。
柚子とすだちとカボス、もう一本がわからない。前の持ち主も、親が植えたので、わからないと言う。
そうなんだ。実るけど取らない、なんでも必要な分だけ収穫する。なんか、雑なんですよ。やはり、南の島の島民。あまり細かいことは考えない。
こちらは芋だったかな。多分、あれ?
連日の日照りで、大根が立ち枯れしていたし、ゴーヤも枯れていた。
我が家のミニ菜園はかろうじて無事、まだピーマンが最後の実をつけています。
今日のおやつはカボスゼリー、上手にできました。そうだ、知り合いに届けよう。