コロナウイルスの脅威に晒されている今、政府の働きが異常に遅いのを危惧している人も少なくないと思います。
私は、今しばらくは、怪我のために身動きできません。悲しことではなく、嬉しい、神様がくれた貴重なまとまった時間だと考えることにしました。
敢えて、政治に興味を持ちたくなかった。だけど、嬉々と進まないコロナ対策。なんとなく、政治に関心を向けると、さっぱりわからなくなりました。
たとえば、板橋区選出の衆議院議員、あくつ幸彦さんに注目しました。地元の声を、非常によく救いとると評判の立憲民主党のあくつ先生。
経歴も立派で、石原慎太郎氏の公設秘書を務めていました。硫黄島の遺骨収集団のリーダーを務めて、大きな成果をあげました。
えっまさか? 靖国参拝には反対?
石原慎太郎氏は、1972年以来靖国神社に参拝しなくなった天皇陛下に、なぜ、あなたは参拝しないのか?
と問いかけました。あなたと言った時点で、人間として天皇に問いかけたのです。
定かではありませんが、靖国にA級戦犯が合祀されているから、参拝しないでいるらしい。
戦争を知らない世代の私はこれからの世界を考えてしまう。靖国神社に参拝しようが、硫黄島の遺骨を放置しようが、人生になんら変わりないと思ってしまう戦後世代。
我が親たちは、靖国神社の意味も、敢えて教えてくれなかった。父はビルマ戦線に参加した。
硫黄島の遺骨を熱心に収集したあくつ先生はなぜ靖国神社に参拝しないのか、不思議です。
母親が倒れた日、遠く離れたところで、私は不思議な夢に起こされました。
年老いた母が、ひとりで電車に乗ったと、義姉から連絡があり、私は母が乗るであろう中央線の電車で母と合流することができました。
「どこに行くの?」
「靖国神社に行かなきゃならないの」
母と靖国神社、私はあまりの違和感に飛び起き、田舎に電話して、夢の話をした。
「えー、不思議。昨日おばあちゃんが倒れて、入院したの。心配で、靖国神社から御守りもらっておばあちゃんに握らせたの」
大学の帰りに神社に寄ったと、可愛い姪が得意顔をした。
「良かった、おばちゃんが受信体質で」
「ん?」
「おばあちゃんは、発信体質だから、知らせたんだよ」
まだ大学生の姪が何気なくこんなことを口にしたのだ。まさか、霊とか信じてる?
「信じてる訳じゃないけど、おばあちゃんといると、不思議なことがたくさんあるから」
私も母に、ずっとそんな不思議に付き合わされた。
だから、霊とか、魂とか、科学的根拠がないとされていても、そうだよね。と納得しつつ、認めている自分がいる。
母は致命的な血管が破裂する脳溢血で、倒れたという。一命はとりとめたので、知らせなかったと。
母も知らせたかったのだと思う。なぜ靖国神社か? 生前母の口から靖国神社の名前は一度も聞かなかった。ただ、親族にはそこに魂が眠る人がたくさんいる。
かの地はたくさんの英霊が眠る地だと、あれ以来確信している。
私は、戦争を知らない世代だけど、やはり、血が知らせてくれる。だから、あくつ先生の先祖の存在を認めて供養する活動は立派だと思います。
先祖の魂に経歴を払い、活動する先生は日本と言う国と国民に寄り添う人だと尊敬します。
靖国参拝反対? まさかね。なにか政治的意図があるに違いない。
とにかく、政治に興味は持ったけど、大人の計算はわからない。退屈な時間、少しは政治に目を向けないと。
そして少しは後世に語り継ぐ役割も分担しないとならない年齢に達しています。
大風呂敷を広げるまえに、ひとりの政治家の目を通して、政治の世界を覗き見してみたいと思います。