【八幡様】
身近な神様ですね。
八幡様、八幡神社、八幡は全国に4万4千社あると言われています。
宇佐神宮、石清水八幡宮、筥崎宮、鹿児島神宮の四社が官幣大社の社格に列し、特に宇佐神宮、石清水八幡宮、筥崎宮(近世では、筥崎宮に代えて、鶴岡八幡宮)が三大八幡宮とされています。
ちなみに伊勢神宮は、神明神社・大神宮の総本社です。同じ「神宮」と名乗っていても、別もの、それぞれの総本社なんですね。
祭神は応神天皇です。また比売神や母神の神巧皇后を合わせて八幡三神としてお祀りされています。天皇の父である仲哀天皇や武内宿禰(たけしうちのすくね)、玉依姫命(たまよりひめ)を祀る神社もあります。
【八幡様の御利益】
武運の神様です。
出世開運、交通安全、学業教育、家内安全、災厄削除等様々なご利益があるとされています。主神の応神天皇だけでなく、合わせて祀られる神功皇后や比売神などの神様のご利益が重なるからです。八幡宮によって、ご利益が変わることがありますので、御祭神を確認して下さい。
宇佐神宮は全国にある八幡宮系列の総本社ですが、皇室にゆかりの深い祭神を祀っているため、大社ではなく神宮になります。
これだけ大きな組織の神社となると、組織の動きもあるわけで、各神社のトップ、宮司は伝統的に世襲制です。地方ほどその傾向が強いです。それゆえ、嫡男が継ぐことが基本で、次男以下は実力があっても宮司になれず、やむなく本庁に入庁するケースが多いといようです。給与も公務員並みで、退職者も後を絶たない。対して、神社界の“大企業”とも言える「別表神社」の宮司ともなると、年収は本庁職員をしのぐ。さらに一国一城の主として、地元の名士に仲間入りもできる。それゆえ、本庁幹部職員の定年退職後の天下り先として、「数少ない大神社の宮司ポストが狙われている」ということもあります。宇佐神宮も以前本庁による人事介入が話題になりました。
神社の揉め事は、知りたくない話しですね。
【宇佐神宮の不可思議】
宇佐神宮には幾つかの不可思議が語られています。
〈主祭神が謎〉
宇佐神宮は八幡宮の総本山であるからこそ、そこに祀られている「八幡大神(応神天皇)」が一番格上のハズなのだそうです。
けれども、宇佐神宮では一番格上の主神が配置されるべき場所(一般的に中央)に祀られているのが、「比売大神」で、この主神と思われる「比売大神」に関する史実が公に残っていない。
宇佐神宮は八幡宮の総本山であるからこそ、そこに祀られている「八幡大神(応神天皇)」が一番格上のハズなのだそうです。
けれども、宇佐神宮では一番格上の主神が配置されるべき場所(一般的に中央)に祀られているのが、「比売大神」で、この主神と思われる「比売大神」に関する史実が公に残っていない。もしや、卑弥呼では?なんて説もあるのだとか。
〈皇位継承者を決めていた?〉
奈良時代の皇位継承に宇佐神宮が御神託(神様の言葉として)を出すことにより、皇位継承者を決定したという出来事があったそうです。九州の一地方にある神社が、天皇の皇位継承に御神託を出し、中央政治に口出しができるだけの権力を持っていた事実、その背景が謎と言われています。
〈天皇家縁の人物なのに史実ない〉
天皇家縁の比売神(ひめがみ)を本宮にて主神として、神功皇后(じんぐうこうごう)を下宮にて、仁徳天皇(にんとくてんのう)を若宮神社にて祀っており、ここでも再び、比売神(ひめがみ)が誰なのかわからないうえに、天皇家縁のものなのに史実がないのか、そもそも、地方の神社が天皇家縁の自分たちを神として祀っているのかというところが謎だそうです。
〈参拝作法の謎〉
通常の神社参拝作法は「二拝二拍手一礼」ですが、宇佐神宮の参拝方法が出雲大社と同じ「二拝四拍手一拝」であること。これが意味するものの、一説として“四拍手をたたく神社は日本中でも「宇佐神宮」と「出雲大社」しか無い”といいます。
興味が湧いたら掘り下げて下さい。何かと話題がある宇佐神宮です。
【三大八幡宮】
〈岩清水八幡〉
伊勢神宮(三重県伊勢市)とともに二所宗廟の1つ。旧社格は官幣大社
御利益 心願成就、学業成就、勝運
〈鶴岡八幡宮〉
鎌倉市雪の下
鶴岡八幡宮の代わりに筥崎宮を三大八幡宮に入れるケースもあります。
武家社会が誕生した鎌倉時代。 鎌倉は国の中心でした。 鎌倉では今に残る多くの歴史や文化が生まれ、武士の都が栄えていきました。 鎮座800年余とされています。
御利益 勝負運・仕事運・出世」、「安産」、「縁結び・良縁」とされています。
【練馬の神社散歩】
〈白山神社〉
風が強い日に、白山神社までゆっくり参拝に出かけました。距離は片道1kmと少し、本来なら、軽い散歩程度の距離ですが、足の動きがぎこちない今は、目一杯でした。元気な時には豊島園まで歩いてスケートリンクに行ったり、映画館や、温泉に行っていたのに、もはや帰りは体力の限界。こんな距離も難儀するていたらくです。
練馬白山神社の御祭神は邪那美命(イザナミノミコト)。創建は平安時代ですが、明治時代の火災で記録が消失したため詳細は不明です。
境内には、1083年(永保3年)に植えられた、御神木の大ケヤキ(国の天然記念物指定)があり、パワースポットとして人気です。古木はすごいパワーを秘めていますね。圧倒されます。石段上のケヤキは大型台風の被害で伐採されましたが、1996年(平成8年)石段下の木が国の天然記念物に追加指定されました。樹齢約900年と推定される全国でも有数の巨木は、落雷や、腐朽の進行などお守りする苦労をかんじます。高橋留美子さんの「犬夜叉」の日暮神社のモデルといわれている神社で、聖地とされているようです。境内には三峰神社と稲荷神社があります。
コロナ禍、平日の昼間なのに、ぽつぽつと参拝者がいました。花粉症の私は、剥き出しにしていた頭皮や顔が痒くて大変! でも、運動不足解消のためには歩かねば。往復なんと、2時間。なんてことだ。