azamiの趣味 離島生活

きしべのあざみ この頃の趣味

20年らいの病から卒業したらしい

おはようございます。持病完治のお知らせと報告。

 

掌蹠膿疱症を発症してからすでに20年以上経過しました。その間たくさんの皮膚科や大学病院を巡り歩き、医師から「治らないよ、絶対治らない」と言う驚くような突き放しかたをされたり、気持ち悪がられたり。痛いし、痒いし、眠れないし、辛い。ひどくなると、関節痛まで引き起こし、どうしたらいいのか途方に暮れていました。

 

もう20年以上の苦しみで、ところが、完治しました。いやまだ、わからないかな。とりあえず、その経過をお話します。

 

夏に帯状疱疹を発症しました。当然ながら、掌蹠膿疱症も痛いほど、腫れあがり、かかりつけの女医さんのところに転がり込みました。扇内先生です。地元の産婦人科の医師です。私は骨粗鬆症の治療に通っていた整形の医師から逃れて、近くの女医さんにお願いして治療を続けていたのです。

 

「私の治療はすべて扇内先生にお願いします」

「まあ、婦人科なので、出来る限り協力するわ」と、それからはワクチン接種も、風邪も、腰痛もすべて扇内先生を頼ります。

 

身体中に帯状の発疹を真っ赤に腫らせて、泣きそうな私に「帯状疱疹にはいい薬があるので、心配いらない」と、処方されたのがパラクシビルというちょっと大きめの錠剤と、カロナール。

 

カロナールは限界量(4時間ごとに2錠から3錠)、胃が痛まずに持ったことがありがたい。帯状疱疹は思った以上に痛くて、辛かった。それに、掌と足の裏には無数の水疱で、3日間、ろくに睡眠もとれずに、ただひたすら耐えていました。

 

4日目から少し痛みと痒みが少なくなり、5日目には、帯状疱疹は消えていました。痛みはかすかに残りました。

 

帯状疱疹は無くなったけど、掌蹠膿疱症の方も改善されています。痒みは引き、僅かに水疱が残っています。掌蹠膿疱症がここまで改善されるなんて、初めてです。もしかしたら‥‥‥。

 

慌てて薬をもらいに病院に行きました。完治させたい。医師に事情を話すと、帯状疱疹の薬は5日分と決まっていて、それ以上は出せないと、気の毒そうに言いました。

 

「また、ぶり返したらおいでなさい!」

20年来の掌蹠膿疱症も治っていると、必死に説明して、パラクシビルが欲しいと訴えました。先生は困ってしまい、他の医師に電話で相談したり、掌蹠膿疱症の専門医にも電話してくれました。結果は「パラクシビルは掌蹠膿疱症の薬ではないので、帯状疱疹が消えたならもう出せない」と言いました。「出して上げたいけどねぇ、無理なのよ」

 

いくら必死でも、それ以上は言えません。診察室を出ようとしたとき「あなた、インターネットでも薬買えるらしいわね」

「え?」

「もし、勝手に薬を取り寄せて、飲んだら、血液の検査くらいしてあげるわよ。勝手なことをして、何かあったら、黙ってないで、教えてちょーだい」

私は頭を下げて病院を出た。翌日、治りかけていた掌蹠膿疱症が再発。

 

自己責任だろうがなんだろうが、一縷の希望にかけることにしました。

一番怖いのは、肝臓や腎臓に負担がかかることだと、確か先生が説明していたような‥‥‥、この先もずーっと痒くて、ずーっと痛くて、大好きなチョコレートもセーブして、脂こい肉も食べないで長生きするか?

いや、もう寿命だと思い諦める!

私の心は決まった。

 

ネットで薬を検索して、海外から取り寄せました。すべて、自己責任です。分かっています。

 

パラクシビルは帯状疱疹じゃなくても、ヘルペスにも効果があり、ヘルペスの場合は1日1錠を毎日治るまで続ける服用する方法もあるらしい。

とりあえず、20錠を取り寄せ、復活してくる水疱と睨めっこだ。

 

1週間後に薬が届いた時には、掌蹠膿疱症は前よりも悲惨な状態になっていました。パラクシビル、初回、2回目は、2錠づつ、1日3回。すると、痒みが楽になりました。あとは毎日1錠、1日1回、5日目には掌の発疹がよくなりました。

 

扇内先生に、案の定掌蹠膿疱症は再発したと伝えると「帯状疱疹は?」

「帯状疱疹が再発したら、また薬を出してあげるわよ」と、お尻の発疹を診て下さいました。

 

「あら、再発してるわ、5日分パラクシビル飲んでみて」と、薬を出してくれました。

帯状疱疹はどうやら、再発するらしいのです。

そして、1か月過ぎたころ、足の水疱も新たに出なくなりました。

 

パラクシビルはここで打ち切りました。まだ少し残っています。そうは言っても怖いですからね。

 

掌蹠膿疱症は20年も患っているうちに、ヘルペス菌も入り込んだのかもしれないし、パラクシビルが他のウィルスにも効果があるのかも知れません。治った理由は、扇内先生にもわからないし、私にもわかりません。だから、絶対に真似しないでください。私は、余命と引き換えにこの薬を飲みました。

 

先生に言われて、とりあえず受けた血液検査は異常なし。腎臓にも、肝臓にも問題なし。

掌蹠膿疱症が完治してしまった。帯状疱疹の僅かに残った痛みも完治。

 

扇内先生、感謝感謝です。

「私? 何もしてないわよ、帯状疱疹治ってよかったわね。掌蹠膿疱症が治った理由は分からないけど、不思議ね、それにしても、血液検査に異常が出なくて本当によかったわ。今度は骨密度の検査と動脈硬化の具合検査しましょう」

 

脳梗塞の治療のために、大学病院に行っていますが、かかりつけの医師は本当にありがたいのです。困ってたくさん話すことを聞き逃したりしません。つい話しすぎて、勝手に薬を入手して飲んだ事も話してしまいます。

 

絶対に治らない

絶対に治らないと言った医師の皆様、完治致しました。よほどの理由があるにせよ、患者の顔が若かりし頃あなたを振った相手に似ているにせよ『絶対治らない』などと、患者に向かって言わないで下さい。

あなたは、前進を諦めた敗北者です。患者もろとも、あなたの暗い穴に突き落とすような行為はしないで下さい。私はあなたたちの顔を一生忘れない。

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扇内先生は、駅に案内が出ていますが裏通りの住宅街にひっそりと病院を構えています。いつも、混んでいます。ナースもベテランで、ここに行けばまな板の上の鯉。注射も採血もとても上手です。

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