azamiの趣味 離島生活

きしべのあざみ この頃の趣味

ゴールデンウィークお疲れ様でしたと、65歳になる

ゴールデンウィークがある今月は、私の誕生月だ。

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ゴールデンウィーク!行きはよいよい帰りは怖い

飛行機も風のため欠航したり、引き返したり、大変な目に合った方も少なからずいた筈です。

大きな地震災害に巻き込まれた方も多いでしょう。それでも、そんな被害に遭われた方も、またお仕事の再開ですね。

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でもね、一昔前は休みは週に1日だけ。高校三年で、いよいよ進路をはっきり決めるように迫られた。就職したら、本当に週に1日しか休めない生活になる、自分はついて行けないと感じていた。大学進学も考えたけど、親に高校を卒業したら、自分で働いて、生活するようにと言われていた。父が寝たきりになっていたから、経済的にも選択肢がなかった。入学金が少ない短大がみつかり、親にそのお金だけの援助をお願いした。つまり入学金と、半期の授業料をお願いしたのだ。

 

いよいよ短大の寮に入り、社会人としての生活が始まった。本当に親からの援助はそれきりだった。後で知ったことだけど、四歳歳の離れた兄には毎月5万円援助していた。

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そうとは知らない私は、バイトの掛け持ちをして、生活費はなんなく稼ぎ出していた、授業料も半期ずつきちんと払い、寮費も自分で納めることが出来た。車の免許も取得した。今更ながらに褒めて上げたい。

 

20年後から母親に「あなたには、仕送りをした記憶がないけど、どうやって暮らしていたの?」と、のんびりした口調で言われた時には萎えた。

 

あれから定年まで休むことなく働いてきた。週に1日の休みから、週に2日の休みになり、年休計算になって行った。あるとき、後輩が夏休みを長期に欲しいと訴えた。

 

長期とは? 日本人は働き過ぎだと言う。私は4日の連休さえ持て余していた。働く以外に思考が及ばなくなっていた。彼は1カ月の休暇を希望したが、叶わず、交渉決裂。退職した。彼はその後、正規の職にはありつけなかった。

 

まあ、習慣とは恐ろしい、あの頃の私は休んでいても、頭が仕事から離れない。大半の人がそんな社会に馴染んでいた。

 

結婚を境に退職。その後は、正社員の仕事にありつけなくなった。派遣社員だ。日本の企業は本当に酷い。賞与もなく、リーマンショック後にはリストラの嵐だ。懸命に会社を支えていた人たちを容赦なく切り捨ててきた。会社だけが、資金をプールしたまま生き残っている。

これが格差社会を生み出した。 

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政治の責任なのか?

私は63歳で脳梗塞で倒れたが、年金がなんとか間に合った。老齢基礎年金の前倒しだ。思っていたより少ないが、生活はなんとか出来そうだった。なんの未練もなく、会社はスッパリと辞めてしまった。退職金も無い。

正社員だったら、仕事なんか出来なくても、貰える対価だ。派遣が会社を支えていた。

 

そして、コロナ禍で耐え切れない会社が倒産している。

私が最初に派遣店員として働いたのは、業界最大手の企業だ。本社ビルには、立派なプール付きスポーツ施設もあった。表向きは、派遣社員も使えるが、あくまでも表向き、社員が使っていた。全国各地にある保養所も然りだった。

今はその会社はない。

 

次の会社も多くのブランドを有する企業だった。こちらは資金をプールしていたらしい。

会社の規模を半分にして、生き残っている。多くの派遣社員をリストラした。私は一歩手前で退職していた。リストラの嵐が吹く直前で、高みの見物だ。企業のやり口が手に取るように見えた。

 

今となっては、それでも私は逃げ切れた。老後の見通しがついているのは、逃げ切れたとしか思えない。それで満足! と、言うしか無いほど社会経済に翻弄された。最底辺にいながら、今は心にゆとりが出来て、社会を見渡せるようになった。そして、やっと65歳、年金を満額受け取れる。

 

遊んでいても暮らしてゆける。ありがたい年齢に到達した。親が残してくれた家もある。(なぜか妹夫婦が占拠している)致し方なく、私たちは家賃を払い家を借りる羽目になった。

波風を立てたくない夫が決めた事だから、従うことにした。それでも生活出来そうなので、やむを得ず従う。

 

なんか理不尽な感じはするけど、こんな風にやり過ごす事で、ギリギリ救われて来たのだから、おおむねセーフである。あとは余生をいかに楽しく過ごすか、いよいよエンディングに差し掛かる。

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不可ばかりの人生でも、トータルすると可に転じていました。めでたしめでたし。

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