azamiの趣味 離島生活

きしべのあざみ この頃の趣味

奈留島の朝 

五島列島の奈留島、まさに絶海の孤島と思っていた。皆さん、孤島ってどんなイメージですか? のどかな田舎町、生きることに必死で、楽しみと言ったら、鎮守の祭りくらい。

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いやね、来てみてわかったのですが、まず、TV番組は殆ど見れるし、たしかに交通手段は乏しいけど、島の中の移動ならタクシーはあるし、最近路線バスが無くなって、うちの前のバス停の看板と時刻表が撤去されてしまいました。

 

これは年配者には痛く不都合なこと、家は中心地から2キロ離れたところにありますが、歩けるし、車もありますから、とくに買い物にも困らない。

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必要な食材は地元に2軒あるスーパーが素晴らしい。パンでも、ケーキでも作りたければ、大抵手に入ります。チーズケーキのチーズはAmazonを利用すれば、中1日で手に入ります。

 

医療事情ですが、救急車がよく通ります。島は高齢化してますから、救急車の出動は人口の割には多いような。町には入院設備がある診療所があります。立派な建物で、練馬区のクリニックよりは立派だ。MRIはこの島にはないけど、隣りの島にはあります。歯医者もある。喫茶店もあるらしいけど、まだ行ったことはない。

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肉の専門店があり、かなりわがままも聴いてくれます。私は和牛の合挽肉をミンチしてもらい、ハンバーグを作ります。これが美味しいのなんのって、豚肉も五島豚が通常で、脂身が甘くて美味しい。魚は不漁続きですが、知り合いが出来ると、どこからか、回って来ます。サザエが食べたい、鯵をしばらく食べてないと、至るところで訴えておくと届きます。

 

うちにはまだ返礼品がないので、パンやお菓子を作ったときに、必ずお返しはしておきます。要は物々交換です。忘れないように、次に作った時のために覚え書きをします。あたり前のことを当たり前にするのは、都会暮らしでは久しくなかった。練馬区にいた時には、近所の老人宅に不自由していないかよく出入りしていた。

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この島の老人は、少しでも動ける家は皆外に出ます。引きこもり老人はほとんどいません。車椅子を押して、防波堤で釣りをしたり、這いずるようにして畑仕事をしています。

 

私はまだ還暦を過ぎたばかり、島では子供扱いです。いやー嬉しいような恥ずかしいような。

下の名前で呼ばれたことなど、40年くらいなかった。ここでは同じ名字が多いので、下の名前で呼ぶ。なんか新鮮です。自分を取り戻したような気がします。

 

ただね、何年過ぎても他所者扱いは、当たり前です。仕方がない。でも、出来ることはしたい。早く健康な体に戻りたいなあ。

奈留島の朝は早い、私も5時半には目が覚めて、海を眺めながら朝食を食べます。

漁船が帰って来るのをみながら、今日は魚獲れたかなと、心配します。釣れてないときには、帰りが遅かったりします。

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なんか、生きている感じがするのも、久しぶりだ。トンビが風に乗り高く舞ったり、鷺が、海面に急降下するのを眺めたり、して、食欲は増すばかり。しかし、鳥たちは今、巣立ちの次期なのか、子トンビや小ガラスがぴーぴー、カァカァと騒がしい、朝から晩まで親を呼びます。自然の営みだから、微笑ましく見つめるだけです。時に庭先のカラスに静かにしてとお願いするしまつです。

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