azamiの趣味 離島生活

きしべのあざみ この頃の趣味

体を壊して初めて気付いた

今日は爽やかないい天気です。

昨夜から痛みがまたギックリ腰状態になり、朝、慌てて鎮痛剤を飲みました。

あまりに痛むので、隣町のクリニックまで、夫に車で送って貰いました。

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ただのギックリ腰にしては治りが遅い、やはりこれは圧迫骨折かも知れないと、2時間待ちの診察に。レントゲンでは腰骨のあたりがぼやけてよく見えない 近くのメディカルセンターでMRIの画像を撮り、また来て下さいと、気軽に言うけど、痛いのだ。

 

通りまで出るのに、歩いて10分掛かった、さらにメディカルセンターまで、10分はかかるかなあ。まったく、私の暮らしているエリアは整形外科がない。あるにはあるが、我が道を行く医師ばかりで、治療を諦めていたのだ。

 

ここのクリニックはすごく混んでいる。リハビリに力を入れているようです。少なくとも、3人の医師がいて、順番に診察している。

 

紹介され、辿り着いたメディカルセンターのMRIはベッドが固定されていて、自分の力で横たわり、起き上がる。普通の時だったらなんでもないが、つかまる棒もない。若い技師に手を貸して欲しいと訴えて、脂汗をかきながらやっと起き上がった。

 

一度自宅にもどり、ひと休みしてから、夕方また画像を持って診察を受けなければならない。

皆さんこんな悲惨な思いをしているのかしら。せめて、この距離ならメディカルセンターと結ぶ送迎車が必要だ。

 

メディカルセンターに座っていた80歳過ぎの老夫婦は「お父さん、もうダメかも知れない」と、真っ白な顔色で夫にすがっていた。

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きっとどこぞの医院から検査に来ているのだ。救急車が先じゃないかと思ってしまう。普段なら超おせっかいな私は、多分話し掛けていた。しかし今日は自分のことで、いっぱいいっぱいだ。受け付けの人工知能搭載女子は口元に微笑みを浮かべて、見ている。

 

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私の叔母はクリニックの待合の椅子で亡くなった。頭が痛いと自分で歩いて行き、そのまま帰らぬ人となった。

 

受け付けの女性がもし、人間だったら何の役にも立たない。A Iは学習機能を備えているからね、あんたよりはましだ。

でも、今日は何も手を貸すことが出来ない。済まない気持ちでメディカルセンターを後にした。鎮痛剤が切れたのがわかる。

 

15分歩いてやっと自宅にたどり着いた。

慌ててパンをコーヒーで流し込み、倍量のセレコキシブを口に放り込んだ。

また行くとなると、いや、もう無理。

夫に電話して、夕方クリニックに送ってもらうことにしました。

 

病院に行き悪化必然。日本人は優しいと言われているけど、知らないふり、我関せずも得意です。そして、手を貸して欲しいとお願いするのは苦手です。私はメディカルセンターの老夫婦の顔が浮かんで何もしなかった自分に情け無い思いでいっぱいだ、せめてあのAI女性に一言伝えるべきだった。痛みで話す元気もなかったはいい訳だ。

 

100人がその場にいても、気がつかないのだ。気がついた人が、手を貸してやらなければ、もっと生きにくい世の中になってしまう。

 

夜のニュースで、銀座のビルから人が転落した。歩道を歩いていた女性が巻き添えになった。近くにいた中年の女性が駆けつけて、蘇生を試みたが男性は死亡、女性は一命を取り留めた。手を貸した女性は当たり前のように、蘇生を試みたけどダメでしたと言う。

なかなかできる事ではない。あなたのような人がたくさん必要だ。私たちに必要なのは、A I方ロボットではない。

人に本来なら搭載されている、危機管理能力と、心だ。

 

強靭な心が欲しいなあ。私はちょっと軟弱です。痛みや苦しみを堪えることが出来ない。

 

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